お金の世界は「騙されない」ことが大事【書評】

株式投資の初心者や拒否的な人の多くは

「お金儲けの世界は悪だ」

と言うイメージがあり

「自分は関わりたくない」

と、頑なに思われている方も
多いかと思う。

確かにお金儲けは悪用すれば
たちまち大儲けできたりするし、
一方で騙されてしまう人達も出てくる。

ただだからといってお金に関する
知識を得ることを拒否してしまうと
余りにも無防備な状態になり
騙す側にますます隙を与えて
しまいかねない。

だからこそ株式投資を始める前に
騙す手口について勉強してみても
いいかもしれない。

そんなわけで今日、
図書館にて見つけたこの本を紹介する。

【ヘッテルとフエーテル】
本当に残酷なマネー版グリム童話

発行は2009年
当時からこの本の存在は知っていたのだが
この度始めて手にして

「まずはこう言ったことから
　　　知っている方が良いかも。」

と、素直に感じることができた。

現代社会での人が持つ欲望や理想、
正義感そして無知といったところに
騙す手口があることを
８つのテーマに分けてグリム童話に
なぞらえて物語に仕立ててある。

確かにこの内容では
ますますお金の世界に
恐怖心を抱いてしまうかもしれない。

しかし、茫然としていればいるほど
見知らぬ狡猾な者共の思う壺だと
思わないだろうか？

だからこそ「正しい心構え」
で株式投資を行うための予備知識として
役立つ本の一つではないかと思う。

そして私が改めて感じたことは
以下の通り。

何事も自分でもしっかり調べること

理想と現実のギャップを認めること

その場の感情（特に欲望と恐怖）
に振り回されないこと

理想の人は日々の積み重ねでしか
なり得ないこと

140ページほどの軽い本なので
気軽に読まれてみてはいかがだろうか？